生卵を割った時に、白身と黄身の境目に白い塊がありますよね。
この部分は「からざ」っていうめちゃくちゃ栄養価の高い部分なんです。
しかも、細菌から体を守る役割まであるんだとか!
スーパーフード並にスゴイ、卵の隠れヒーロー「からざ」について詳しく解説していきます!
卵のからざは栄養たっぷり!
からざはタンパク質の塊。
すっごく栄養豊富で捨てるのはもったいない部分なんです。
最近の研究では、からざの中に「シアル酸」と呼ばれる成分が含まれていることも分かったんですよ。
シアル酸は、一言で言うと「天然の抗菌物質」。
まだ免疫が少ない赤ちゃんを体から守る働きをする重要な栄養源がシアル酸なのです。
しかも、癌の転移を防ぐ効果も期待できることから、人間の免疫力向上になくてはならない成分として注目されているのです。
免疫力アップににんにく卵黄が効果的と人気が高いのも納得ですね。
からざがインフルエンザに効果があるって本当?
からざの注目成分シアル酸は人間で言うと細胞の表面にあるんですよ。
つまり、細菌の接着剤みたいな役割があるので、ウイルスからも守ってくれるのです。
また、温泉卵で卵白と一緒に摂取すれば更なるインフルエンザ予防が期待できるんですよ。
これはどうしてかというと、卵白に含まれている「オボムチン」という成分が、腸内の乳酸菌を約100倍にまで増やしてくれるからです。
腸は体の免疫を司るとても大切な臓器の1つ。
腸には、ウイルスが腸内に侵入してきたことを感知する機能があるんですよ。
しかし、腸が元気ではないと、この感知する機能が上手く作用せず、風邪などにかかりやすくなるんです。
だから、からざで腸内環境を元気にしておけばインフルエンザ予防にも効果が期待できるという訳なのです!
からざの栄養は加熱しても減らない?
からざが栄養豊富なら、出来るだけ栄養価をそのままにして体に入れたいですね!
からざの栄養価を一番高い状態で食べたいなら、オススメは温泉卵です。
ここの温泉卵は絶品!
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そもそも卵というのは、生でも加熱しすぎても100%卵の栄養を摂取することが難しいんですよ。
生のまま摂取すると、からざの栄養素であるタンパク質も51%しか体内に吸収されることがありません。
また、加熱しすぎてしまってもたった10分で抗菌成分が10%までダウンしてしまいます。
そこでおすすめなのが、温泉卵のようにゆっくりと卵に熱を入れていく方法。
これなら、加熱しすぎて栄養価がダウンすることが少なくて済みます。
からざとはひよこのへその緒?「目」と呼ばれるのはなぜ?
昔の人ってからざを「ひよこの目になる部分」って言っていませんでしたか?
私の義理母も「これって目になるって言うじゃん?」って言いながら、せっせと菜箸でからざを取り除いていました。
からざがどうして「目」と呼ばれるようになったのかは調べてもよく分かりませんでしたが、きっとからざの詳しい研究がされる前に、何となく「ココからひよこの目が出来ていくんだろう・・・」みたいに多くの人が想像していたのでしょう。
私の義理母も「昔からそう言うよね」って言っていたので。
ちなみに、からざはひよこのへその緒です。
からざには、卵黄が左右に寄らないように位置を安定させる役割があるんですよ。
どうしてこんな役割があるのかというと、ひよことなる卵黄が外敵や細菌に感染しやすいからです。
実は、ひよこになる部分の卵黄はとっても栄養価が高くて外敵にも襲われやすい部位。
それを守ってくれているのが卵白で、卵黄が卵白を通り越して殻に近づけば近づくほど細菌に感染しやすくなってしまいます。
だから、卵黄を出来るだけ卵の真ん中に安定させて、からざが外敵から身を守っているんですよ。
まとめ
からざは卵の中でも栄養価がとても高い大事な部分。
へその緒として、卵黄が殻に近づいて細菌に感染しないように、常に中央にバランスを取っているんですよ。
昔の人はよく、からざのことを「卵の目」なんて言っていたものですが、決してひよこの目になる部分ではないので、食べれる人はどんどん食べていきましょう!
からざの栄養価を意識して食べたいので あれば、ぜひ温泉卵で食べることをお勧めします!