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ミルクを水道水で割ってしまった場合の赤ちゃんへの影響と対応

煮沸していない水道水で割ったミルクを赤ちゃんにあげてしまった場合の、赤ちゃんの体調への影響とやるべき対応について解説します。

ミルクを水道水で割ってしまった時に考えられる赤ちゃんへの危険性

沸騰して不純物を取り除いていない水道水を赤ちゃんに飲ませてしまった場合、ほとんどはとくに大きな影響はありませんが、赤ちゃんによってはお腹の調子が悪くなったり下痢をする可能性があります。

消化機能に影響が出てしまうのは、水道水に含まれるカルキ(塩素)が原因です。

カルキにはタンパク質を分解し消化を促す働きがあり、大量に摂取すると消化器官の粘膜を傷つけてしまう可能性があるからです。

水道水に含まれるカルキの量は、大人には基本的に問題がないのですが、赤ちゃんは内臓の発達がまだ未熟なため避けたほうがいいです。

煮沸していない水道水を赤ちゃんに飲ませてしまった時の対応

うっかり水道水をそのまま赤ちゃんに飲ませてしまったら、まずは慌てずに機嫌や体調に変化がないか様子を見ましょう。

お腹の調子を壊す可能性があるので、とくに下痢をしていないかのチェックが重要です。

様子を見て大きな変化がなければ心配しなくても大丈夫ですが、気になるのであれば医療機関に相談してください。

  • 便がいつもよりゆるい
  • 下痢をしている
  • ミルクを飲む量がいつもよりも少ない
  • 機嫌が悪い

上記のようにいつもと状態が違うと判断したら医療機関を受診し、事情を話して指示を仰ぎましょう。

熱いミルクを冷ます方法

調乳時は70℃以上のお湯で粉ミルクを溶かしますが、お腹を空かせて泣いている赤ちゃんにすぐ飲ませたい場合は、冷たい水に哺乳瓶をつけて冷やすより、水で割るほうが時短できます。

予めすぐに使える水があるとミルク作りが楽になり、赤ちゃんが泣きわめいていてもストレスなくミルクを準備できます。

熱いミルクを冷やすときは、水道水で直接割るのではなく、

  • 水道水を煮沸して作った湯冷まし
  • ペットボトルで売られている赤ちゃん用の水
  • 浄水器を通した水道水

などを利用しましょう。

浄水器はいろいろな種類がありますが、煮沸なしで赤ちゃんに飲ませたい場合にはカルキやトリハロメタンを除去できるものが向いています。

ミルクを70℃以上のお湯で作る理由

70℃以上のお湯で粉ミルクを溶かす理由は、粉ミルク内に混入している可能性のあるサカザキ菌やサルモネラ菌を死滅させるためです。

低い温度で作ったほうが冷ますのが楽ですが、赤ちゃんの体を守るためにも70℃以上のお湯を使いましょう。

ただし、沸騰させたばかりの熱いお湯は粉ミルク内の成分を壊してしまう可能性があるため70~80℃くらいまで冷ます必要があります。

赤ちゃんに安心してあげられる水道水の使い方

赤ちゃんに水道水を安心な状態で飲ませるためには

  1. 浄水器を通す
  2. 煮沸する

のどちらかを選びましょう。

粉ミルクは水道水で作ることを前提に成分が調整されていますので、ミネラルウォーターよりも水道水がミルク作りに適した水と言えます。

ミネラルウォーターは赤ちゃんの体にはミネラル成分が多すぎるため、身体に負担をかける可能性がありミルク用の水には向いていません。

1.浄水器を通す

カルキやトリハロメタンを取り除ける浄水器を通した水道水は、沸騰させずにそのまま湯冷まし代わりとして使うことができます。

お湯にする時には、短時間で沸騰する電気ケトルやポットを利用すると便利です。

2.煮沸する

やかんや鍋に水道水を入れ、蓋をしない状態で10分以上沸騰させます。

カルキやトリハロメタンを除去するためには、10分以上の煮沸が必要です。

トリハロメタンは短時間の沸騰は逆効果

発ガン性や催奇性があるといわれているトリハロメタンは、短時間の沸騰時間では逆に濃度が高くなってしまいます。

10分以上沸騰状態を継続させないと、取り除くことができません。

ですから、浄水器を通していない水道水を調乳に使う場合には、沸騰時間が短い電気ケトルやポットは不向きです。

カルキ抜き機能があるとカルキは除去できますが、トリハロメタンは残ったままです。

電気ポットや電気ケトルでトリハロメタンもしっかり除去したい場合には、沸騰時間が合計10分以上となるように沸騰を繰り返す必要があります。

カルキを除去した水は保存ができない

浄水器を通したり沸騰させてカルキやトリハロメタンを取り除いた水は、赤ちゃんに安心して飲ませることができますが、細菌が繁殖しやすい状態なため早く使い切る必要があります。

手間がかかり面倒なのですが、調乳のたびに準備するのが基本です。

いつから水道水を飲めるかは離乳食開始が目安

赤ちゃんの消化器官がある程度成長し、離乳食が始められる生後半年くらいになると、大人のように水道水が飲めるようになります。

赤ちゃんを待たせず簡単にミルクを作る方法

ウォーターサーバーを使うと、赤ちゃんでもそのまま飲める不純物を取り除いた水やお湯がいつでもすぐに使えるため、ミルク作りが簡単になり時短できます。

スイッチひとつで安心して飲ませられるお湯が出てくるので、ミルクを作るたびにお湯を沸騰させる必要がありません。

今使う分だけフィルターでカルキが除去されるため、雑菌が繁殖する危険性もなく安心です。

ウォーターサーバーにはいろいろな種類がありますが、赤ちゃんのミルク作りには水道水が適しているので水道直結型のウォーターサーバーが向いています。

お腹が空いた赤ちゃんを待たせることなく、安心して飲ませられるミルクを作りたいなら、水道直結型のウォーターサーバーを利用するとすぐにミルクが作れるため、ストレスなく授乳ができるようになります。

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まとめ

赤ちゃんのミルクに水道水を沸騰させずにそのまま使った場合、お腹を壊したり食欲が低下していないか、体調や機嫌の変化をしっかり観察しましょう。

気になることがあれば、医療機関に相談するのが一番です。

水道水を赤ちゃんに使う場合は、飲ませるたびに浄水器の利用や沸騰でカルキやトリハロメタンを除いた状態にすることが基本です。

とはいえ、赤ちゃんがお腹を空かせてギャンギャン泣いていると沸騰させる時間ももどかしく、手間がかかること以上にお母さんの気持ちにストレスがかかります。

安心して赤ちゃんに飲ませられる水やお湯がいつでも出てくるウォーターサーバーを利用するなどして、赤ちゃんの安全を守りながら調乳の負担を減らしましょう。

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