お風呂に入っている時に背中をかいたら、爪の間に垢がたまってびっくりしたことはありませんか?
消しゴムのカスのようにどんどんでてくる垢を見て、「毎日体をあらっているのになぜ?」と不思議に思いますよね。
この記事では、
- 毎日お風呂に入っているのに垢がたまる理由
- 垢がたまることのデメリット
- たまった垢をどうすべきか
を紹介します。
体の垢をどうケアすべきか悩んでいる方は参考にしてくださいね。
ちゃんと洗っているのに背中の垢がすごいのは新陳代謝が原因
垢は、新陳代謝によって剥がれた古い皮膚です。
毎日肌の奥に新しい皮膚が生まれ、表面の皮膚は老廃物として不要な存在になります。
この不要となった皮膚が、1番外側の角質部分にたまり「垢」となるのです。
なので、垢がたまることは自然なこと。
毎日お風呂に入って体を洗っていても、垢はたまります。
決して「垢がある=体を洗ってない人」ではありません。
普段、垢は乾燥しているので肌の表面についたままで、毎日の入浴で少しずつ落とされていきます。
そして、お風呂に入っている時の垢は、水分で皮膚がふやけ剥がれ落ちやすい状態になるので、爪でひっかいたりするとボロボロと出てくるのです。
新陳代謝が活発な人は垢がたまりやすい
垢は肌の新陳代謝により生まれます。
ですから、新陳代謝が活発な人ほど垢がたまりやすいです。
新陳代謝は若い人ほど活発で、10代や20代の肌がピチピチで潤いに満ち溢れている時は、大体28日周期で肌が完全に生まれ変わります。
そして、30代や40代になると新陳代謝が遅くなりだし、45日くらいかかってやっと古い肌が剥がれ落ちるようになります。
ですから、若い方が垢はできやすく、年齢を重ねれば重ねるだけ垢ができにくくなるのです。
垢がすぐに溜まると「イヤだな」としか思えませんが、若い証拠と言われれば悪い気はしませんね。
綺麗好きすぎる人も垢がたまりやすい
若くなくても、体を必要以上に洗ってしまう綺麗好きな人も実は垢がたまりやすいです。
汚れを綺麗に落とそうと肌をこすり過ぎると、角質層の神経伝達が「傷つけられた」と感知します。
すると、角質層よりもっと深い部分の皮膚が「早く新しい皮膚を作って入れ替えなきゃ」と、新しい皮膚をどんどん増やすのです。
本来必要ないのに作られてしまった新しい皮膚は、居場所がないので肌としての役目を果たすことができません。
なので、老廃物扱いとなり、すぐに垢となってしまうのです。
体を洗いすぎている人は、垢を作り出しているかもしれないということを覚えておきましょう。
垢をためて起こるデメリット
- 肌が固くなる
- くすみの原因になる
垢を溜めすぎると、上記のようなデメリットがあります。
けれども、毎日入浴したりシャワーを浴びている人は、不必要な垢は取り除けているのでデメリットの心配はいりません。
逆に、必要以上に垢を取り除いてしまうと逆効果となり、肌にトラブルを招く原因となってしまいます。
垢をとる方法。垢すりはやりすぎると逆効果
垢は、石鹸やボディシャンプーで毎日普通に洗うだけで、少しずつ取れていきます。
ですが、入浴中皮膚が柔らかくなった時にボロボロと垢が出てくることでわかるように、普通の洗い方では全ての垢は取りきれません。
もし、より垢を落としたいのであれば、垢すり用のタオルなどで摩擦を与えこすりとる必要があります。
とはいえ、垢すりタオルは肌を傷つけやすいので、こすりすぎには要注意。
韓国垢すりでよくあるザラザラの垢すりタオルよりも、ゴムが優しく汚れを絡め取る「ゴムポンつるつるタオル」のようなタオルのほうが肌を傷めません。
垢のとりすぎはニキビなど肌トラブルの原因になる可能性あり
垢は無理矢理取り除いてしまうと、肌のバリア機能が崩れ、皮膚にトラブルを起こしやすくなります。
垢は「剥がれ落ちた古い皮膚」と表現されていますが、実はまだ角質の一部として皮膚内部を守ってくれているのです。
しかも、古い角質は無理に取り除かなくても、自然と剥がれ落ちます。
無理に取り除こうとすると必要な角質部分までとれてしまい、肌を守る力が弱まり、ニキビや吹き出物などの炎症系のトラブルが起きやすくなります。
もし、背中やお尻にニキビが多い場合は、洗いすぎが原因かもしれません。
ニキビや吹き出物の痕は、シミになって残ってしまう可能性もあるので要注意。
洗い過ぎはデメリットがあるので、もし垢すりをする場合には、あまり頻回にやらないようにしましょう。
肌に負担をかけず不要な垢をおとす方法
肌に負担をかけずに不要な垢を取り除きたいなら、ミラブルのような水の力だけで汚れを落とすシャワーヘッドに変えるのもひとつの手段です。
ミラブルは目に見えないほどの小さな気泡を含んだ水流が、シワや毛穴の奥まで入り込み汚れを吸着して落とします。
ミラブルで作られるバブルのように気泡がかなり小さくなるとマイナス電荷が発生するので、プラス電荷の皮脂を吸着し水だけで汚れを落とすことができるのです。
クレンジング無しで化粧を落とせるほどの洗浄力があるので、石鹸やボディソープはもちろん、体をこするタオルも不要になります。
とはいえ、水流や水圧は普通のシャワーと同じで、バブルの作用で汚れを落とすのため、肌に負担はかかりません。
汚れをため込まないので、ニオイ対策が同時にできるのも魅力です。
不要な垢をためこまず、毎日の入浴ですっきりしたい方は検討してみてくださいね。
まとめ
垢は、肌の新陳代謝の結果生まれる古い皮膚です。
入浴やシャワーで不要な垢は落ちますが、お風呂で柔らかくなった皮膚をこすって出る垢も落としたいのであれば、垢すりで落としましょう。
ただし、垢すりをやりすぎると、肌のバリア機能が崩れ肌トラブルを招くので要注意です。